◆「白い影」感想集
管理人Fukuの感想とともに、当BBSに寄せられた感想をまとめました。

◆第4話分
で、4話… 投稿者:Fuku  投稿日: 2月 6日(火)01時07分24秒

■主治医のミス
このサブタイトルにあるように結果的に直江のミスが目立つ回でした。
ただその分直江の人間性も垣間見れる回でもあったのです。
女優として生きる為に自分を傷つけてまでも、執着しようとした繭子を
最後まで自分の患者として扱い、嘘の記者会見まで開いて繭子をかばった…。
そして小橋への恩返しと思ってそのことを外部に漏らしてしまい、
自分の情けなさを痛感し、死のうとした次郎に対しても、
「人間は簡単に死ねるもんじゃねーんだよ!」と感情を露にして次郎を殴りつづけた…。
直江のおかげで2人は前向きに生きようと一歩を踏み出すことが出来たのですが、
結果的に1週間謹慎を受けてしまった直江…

有能で冷たい影すら感じさせる直江が、激しく感情的になった場面ですが、
ここから直江の生に対する激しい執着が感じ取れました。
壮絶なくらいの「生への執着」…。このドラマのテーマの1つでもあるのでしょうが、
これほど「生きる事」を壮絶に描いたドラマは今まであったでしょうか。
生の意義が希薄になっている現代に直江は何を訴えていくのでしょうか。
時折襲ってくる激痛に自ら鎮痛剤(?)を注射してこらえながら、
それでも医師として生きつづける姿は壮絶です。

感情的になった小橋と次郎のやりとりや、死のうとした次郎とそれを止めた直江の場面など
見てて自然と涙が出そうになってきます。見てるだけで…。
生々しく壮絶に生への執着を描いてるだけに、
感情に訴えかけてくるものは大きいのかもしれません。

■倫子
有能で患者のことを考えて治療してる直江を畏敬の念で見つづけてきた倫子にも
直江に対して感情の変化が起こってきたみたいです…。
最後に直江の家に訪れた時に、病院での姿とは違う飲んだくれの直江にがっかりするが、
その姿に「先生が消えてしまいそうで…」と抱きしめる倫子。
普段の表面上の強さの中に見せた直江の苦悩を読み取ったのでしょうか…。
ひとり孤独な「生への戦い」を続ける直江に倫子はどんな救いの手を差し伸べるのでしょうか。
これからのドラマのメイン路線になりそうです…。
タイトルバックで倫子が持ってきた白い鳥の意味は何なのでしょう…。


こっちは初投稿! 投稿者:chacha  投稿日: 2月 7日(水)18時04分22秒

 中居君、いつもの明るいキャラが邪魔しないかな?と初めは思ってみてましたがどうしてどうして、他の司会とかの中居君は別の人?と思う位。
 スマップはやはりタレントなんだと再認知。

(from:Fuku)
中居くんと竹内さんというキャスティングを聞いた時点で
ヤラれたと思いました。意外且つ上手い組み合わせを思い付いたなと
プロデューサーをちょっと尊敬…。
自分が勝手に思い描いていた直江像とは異なってたものの
期待通りの出来ですよね。
4話の段階でだいぶ直江という人物が把握できてきましたし、
演じる中居くんも本人とは思えないほど上手く演じきってます。
思うに、SMAPのメンバーっ凄いですね。
歌にも演技にもタレントとしても中途半端さが無いところが…
“マルチ”と呼ぶのにふさわしい多彩な才能を持ってて、
俗に言われるアイドルという域を完全に越えちゃってますから…。
世間においても幅広く支持されてる理由がはっきり分かりますね。

 原作、”無影灯”は今ではポルノ作家と化した渡辺淳一氏の作ですね。
同氏の”北都物語”などロマンチックでワクワクして読んだものでした。
性描写も今ほど露骨じゃないし、いい雰囲気でしたよ。

 話を戻しますと・・・ご存じでしょうか?、このTVドラマ、リメイクです。
 初作は主人公、直江に田宮二郎、ヒロイン看護婦倫子には確か
山本陽子だったと思います。
 中井君、渋さでは田宮さんには敵いませんがなかなかどうして
結構いい線でていると思いますよ。
 一方、竹内結子ちゃん、”ちゃん”付きで申し訳ないけど・・・当時の
山本陽子さんと比べると色香がなさ過ぎて・・・、天が二物の菊川怜さん
の看護婦の方が近いと思う、でも、純な感じの今回の役柄では結子ちゃん
の方がはまっています。
(from:Fuku)
原作やら28年前の前作(生まれてない^^;)は見たことがないので
全く新しいドラマとして見てますが、
前作はもっと高い年齢設定で、当時としては激しい描写もあったそうで…
(何かそういうものばかり求めても、某自称1位の放送局のドラマみたいな
 話題性だけで訳分からない作品になるだけでしょうから(笑))
今回の低い年代設定は成功だったと思います
ここのえさんの言うように30歳という若さで死に直面しなくては
ならない直江の「生への執着」がよりリアルで壮絶に
描かれるようになってるんじゃないかと。
「まだ死んでたまるか」という直江の生き様に涙すら感じます。

 個人的には、末期ガン患者(いかりやさん)が、看護婦さんの白衣に
手を突っ込むシーンが有るはず?(前作&原作ではある)なんだけど
 黙って触らせるシーンを彼女がどうするのか?あるいはアイドル結子は
ここはパスなのか?・・・ここを特に注目しております(笑)
(from:Fuku)
彼女のキャスティング設定にも意味があったと思います。
前作における倫子の意味というのは知らないのですが、
竹内さん演じる倫子は温かさ、芯の強さ、母性的な献身愛が感じられて
直江に与える影響は大きいことでしょう。
ドラマのイメージカラーを僕はこの掲示板の
バックグラウンド(Gray)にしてたのですが、どうやら違ってるようで、
本当はオレンジ色なのでしょうね。
死との孤独な戦いに救いを与える温かい倫子のイメージカラーとして
この色がベストなのでしょう。
>>末期ガン患者が、看護婦さんの白衣に手を突っ込むシーンが有る
倫子としては大きく動揺するはず。
ただその場面から考えさせられることも大いにあるのなら
そういう場面もあるべきでしょう。
あるとしたら切ないシーンになりそうだし、そうなるべきでしょう。
(後注)その問題のシーンも7話にありましたね。原作よりもかなり描かれ方はソフトでしたが、内容自体はいかがでしたか。

(From:Fuku)
>渡辺淳一氏
札幌医科大学卒の作家さんなんですよね。
医者の立場からさまざまな医療問題等もリアルに描く作家と聞いてます。
一応医療系を学ぶ僕も彼の作品は何作か読むべきなのでしょうし、
一度市内にある文学館にも足を運びたいのですが…。


はじめまして。 投稿者:ここのえ  投稿日: 2月 8日(木)02時08分41秒

「白い影」にすっかり嵌ってます。
皆様の感想を読ませてもらったので、私の感想も。
まず、このドラマじたい、多少の脚本の急さがあるものの、
全話共通して思ったのが、
必ず視聴者側に考える余地を与えている所。
重要とされるシーンでも、公式BBSを拝見する限り、
結構捉えかたが違ってますよね。
その点で、最近にはないドラマだな、と思いました。
ですから、そう言うのが苦手な、軽いものが好きな人にはとっつきにくいかも、とも。

(From:Fuku)
そこがこのドラマの魅力の1つかもしれません。
1つのシーンからいろんな事を考えさせられます。
公式BBSなどに寄せられる意見も読んでますが、
なるほどと思わせれるものも多々あって、考えがさらに深まります。
いろんな考えがあって、人によっていろんな捉え方をしてますね。
ドラマ世界にどんどん引き込んでいってくれます。
僕はこういう重厚感のあるドラマのほうが好きなので
思いっきり嵌ってしまうのですが、周りで見てる人が少ないのがちょっと残念
(ただ視聴率は#4で21%となかなかですが…)

さて、第4話ですが、
直江の年齢を原作をよりも下げたことでの効果がここに来て浮き彫りになって来た様に思いました。同時にこれが今回の「白い影」で見せたかった直江像なのだと思いました。
男性の30歳というのは、やはりまだ若い。その若さで「死」をつきつけられている直江は
自然と「生」と「死」を達観してしまったかのように思えます。
医者としてのその姿は、時折年上である小橋よりも落ちつきを感じ、
怖さすら感じました。
30歳でありながらもっと年をとっているような、そんな老成されたオーラを感じる。
しかし、彼はやはり30歳の生身の人間だった。
なによりも前にまず医者だといった彼から「医者」という肩書きを取り上げた時、
ああも儚い存在になってしまうんですね。
「生きたい」という叫び声が聞こえてくるようでした。
(From:Fuku)
ラストのシーンでは直江は何を考えていたのでしょう。
孤独の中で襲ってくる死に対する絶望感から
自暴自棄になってしまってたのでしょうか。
本当に他人が自分を通じて前向きに生き始めたことを
どうでもいいことと思ってたのでしょうか。
それとも残された人生で1週間という空白の時間を作られて
医師として救える人が減ってしまったのを悔いているのでしょうか。
もっともっと最後の人生を生き抜いていたいのでしょうか。
直江を通して生に対する執念と絶望の両方が感じ取れます。


「生きる」と言うことはなんてすばらしくて、そして哀しいことだろうと思いました。
最後の方で宇佐美繭子が凛とした姿で記者達の渦の中に入っていくシーンと
一人小雨の中、傘を差して再出発をする次郎、
そして、湖の絵に向かってうなだれている直江のコントラストが何とも言えず、胸が詰まる思いでした。

そして、倫子ですが、
小橋同様に第3話まで彼女もまた直江の医者としての「強さ」しか見ていなかった。
それがあの孤独の中で一人哀しみにくれている直江を見たことで、どうなっていくのか。
直江自身がまだ、決して心を開いていないので、
(彼が心を開くということは、優しくする、というよりも自身の苦しみを言葉にすることにあると思います)
彼女もまた辛い思いをするかもしれない。
「届かない心の裏側」という歌詞が頭から離れません。
(From:Fuku)
病院ではひた隠してきた直江の弱さの一面を知った
倫子は何をしてあげられるのでしょうか。
最後まで直江は自分の苦しみを自分の中だけで処理してしまいそう。
その心の中に倫子はどう入っていくのでしょう…。


小橋に関しても、直江とは180度違うというわけではなく、
もしかしたら、理解者になるのでは、という気がしました。
彼が誠実な人なので直江の事実を知ったとき、
どういう反応を示すのか、こちらも気になります。
(From:Fuku)
最初はまったく医療に対して正反対に思えた2人ですが、
基本的に患者を救いたいという姿勢は2人とも変わらないわけで
ある意味お互いの言い分は理解出来てると思います。
お互い優秀な医師として才能を認め合って信頼する仲にはなるのでしょう。
ただ、隠された直江の秘密が気になるところ…