◆「白い影」 〜Story後編〜
| 6.「愛がかなう日」(2.18放送) |
| 直江は、マンションに来た倫子を拒絶し追い返し、その後に訪ねて来た三樹子にも冷たい言葉を放ち、 激しく動揺した三樹子は直江の態度が急変した原因が倫子にあるのではないかと考える。 小橋との食事をキャンセルした三樹子だったが、実は小橋もまたキャンセルしていた。 さらに大学病院に戻りたいと申し出た小橋を、行田は必死で引き止める。 直江は小夜子(菊川怜)に対しても、薬を今後はマンションではなく病院に持ってくるように言い、 小夜子は不審に思う。 そんなとき、行田病院に直江をたずねて七瀬(山本学)という初老の男が現れる。 七瀬は直江が以前長野で勤務していた病院で世話になっていた人物だった。 直江が一人で闘病していること、自分の病状を材料に研究を進めていることを知った七瀬は、 直江を長野の自分の病院で治療させてほしいと言うが、直江はそんな七瀬の申し出に感謝しつつも、 「自分はまだやるべきことがある」と、受け入れようとはしなかった。七瀬が直江との別れ際に「一人ぼっちだと思うな」と直江を励ます。その言葉を受け深く礼をしながら七瀬を送ったのだった。 一方、病院では石倉が衰弱から痰をつまらせるが、直江は「人には悔いの残らない死が必要」と、懸命に処置するのだった。 石倉の病室に置いたたんぽぽが枯れてきてるのを見た倫子は再び川辺にたんぽぽを探しに行く。 たんぽぽの咲き誇る場所を見つけた倫子は無邪気に喜ぶ。そこに直江の乗ったボートに流れつく。川辺で2人は抱きしめあったのだった。 |
| 7.「温もりの冷める時」(2.25放送) |
| 一夜を過ごした直江と倫子だったが、二人がマンションを出た所を、
三樹子が目撃してしまう。そんな様子を見ながら、三樹子は直江との関係を以前と同じようにしたいと考え始める。
倫子は石倉のために土手でタンポポを探し、彼の病室へ届けた。 しかし、石倉の衰弱はさらに進んでおり、そのタンポポを見ても元気がなく、倫子は不安を募らせる。 直江は石倉の内縁の妻・ミツに病状の説明をするものの、 まだ本当のことを打ち明けようとはしなかった。一途に石倉の回復を祈るミツの姿を見て、 小橋は今からでも本当のことをミツに話すべきだと直江に意見するが、直江の態度は変わらなかった。 一方、小夜子は自分が直江に届けている薬の使われ方に疑問を抱く。 小夜子はそれを直江に尋ねるが、彼は何も答えようとしない。 行田もまた直江の女性関係に興味を持ち始め、身辺調査を依頼し、 直江が倫子と交際していること、小夜子とも親密であることを知る。 石倉に悔いのない死を迎えさせてあげようと、手を尽くす倫子と直江だったが、 ついに石倉は旅立ってしまう。泣き崩れるミツのもとに残された一枚の紙。 それは石倉が密かに用意していた、ミツとの婚姻届だった。 その裏には、石倉が直江の嘘を知りつつも感謝していたことが書かれていた。 それを読んだミツもまた、気丈に立ち上がるのだった。 すべてが終わったあと、急に痛みに襲われた直江は、人目を避けて、腕に注射を打つ。 しかしその様子を、三樹子が愕然と見下ろしていた。 |
| 8.「直江庸介の秘密」(3.4放送) |
| 三樹子は直江が自身に注射を打っているところを目撃し、
彼に固く口止めされる。
一方、行田は小夜子を問い詰め、小夜子が直江に薬を渡していたことを聞き出し、 直江が薬を不正に使用しているのではと疑いはじめ、二度と薬を渡さないよう命令する。 そんな折、小橋が担当していた検査入院患者・成田が急に激しく苦しみだした。 直江はその患者のMRI(磁気共鳴診断装置)写真に興味を示し、 小橋の診断結果とは異なる病気の可能性を指摘する。そこで小橋は精密検査の結果を待って、 あらためて直江に連絡をとることにする。 その夜、誕生日を迎えた倫子は、直江と誕生日を祝い二人で食事をとっていた。 二人で居られることに幸せを感じる倫子。 食事の最中、小橋から直江に、成田の検査結果の連絡が入る。 小橋は直江が予想する「MM」の可能性を否定するが、 結果的に直江の指摘は正しかったことが後日判明する。 ある時、直江が激痛で苦しんでいるところへ、三樹子が現れる。 驚愕する三樹子に、直江は自分に注射を打ってくれるよう頼む。 激しい不安を感じた三樹子は、直江の身に何が起きているのかを知ろうと、 小橋にこの一件のことを話す。三樹子から直江が使用した薬や レントゲン写真を見せられた小橋は直江がMM(多発性骨髄腫;マルチプルミエローマ)に冒されていると気づく。 倫子も直江の部屋でレントゲン写真を見つけ、不安におそわれていたのだった。雨の中ボートに2人で乗りに行ったときに、ふと倫子はおそるおそる直江に部屋のレントゲン写真の事を訊いてしまう。 |
| 9.「彼に残された時間」(3.11放送) |
| 直江が重い病気に冒されていると知った小橋と三樹子だったが、小橋はこのことを誰にも言わないよう三樹子に言う。
倫子もまた、直江の部屋で見つけたレントゲン写真のことが気にかかっていたが、直江は患者の写真だと説明し、安心した倫子が直江との幸せをかみしめていたが、病魔は直江の体を確実にむしばんでいく。 そんな折、行田は直江が薬を横流ししていると察して小夜子に薬を差し止めさせる。行田は薬が必要なら患者を連れて来るよう直江に言い放つが、 秘密を守り抜きたい直江直江は何も語ろうとしない。直江は行田に内証で薬を運ぼうという小夜子の申し出も断る。 夜、直江のマンションに小橋が現れ、直江の治療のために手を尽くさせてほしいと言うが、直江は最後まで医者であり続けたいと、その申し出を固辞する。 そんなとき、直江の病に対する動揺から三樹子が交通事故を起こし、負傷してしまう。小橋と、行田の反対にあいながらも執刀を申し出た直江の二人によって手術が行われる。手術後、三樹子がうわごとで直江の身を気遣ったことから、行田はついに直江の秘密を知り、小夜子を呼んで今まで通り薬を渡すよう言うのだった。 その頃、直江は倫子に、自分の故郷である北海道に一緒に行こうと誘う。直江に抱きしめられ幸せをかみしめ涙を流す倫子の腕の中で直江は倒れこんでしまう。 |
| 最終回.「君よ笑顔のままで」(3.18放送) |
| 直江は一緒に自分の生まれた北海道に行こうと倫子を誘うが、その直後に倒れてしまう。
直江は心配する倫子にうそをついて安心させ、二人で北海道に行くことにした。
翌日、旅行のため休暇を願い出た直江に、小橋から直江の病状を聞かされていた行田は彼の病気を治療する手段がないことを痛いほど理解していた。病気のことはあえてふれず、 ただ三樹子に会っていってほしいと頼む。直江が小橋に患者の引き継ぎをしていると、倫子を心配した母・清美が直江に会いにくる。 北海道へと旅立った二人は、直江が倫子に「一番見せたかった場所」である支笏湖を眺め、幸せなひとときを過ごす。 翌朝、直江は倫子に、用事があるので先に東京へ帰っていてほしいと言う。一足先に勤務に戻った倫子のもとへ、一本の電話が入る。 それは直江がその日、支笏湖で自ら命を絶ったことを告げるものだった。 ショックで気を失った倫子は、目覚めると、駆けつけた清美の胸で激しく鳴咽する。 その後直江のマンションを訪れた倫子は、自分あてのビデオテープが遺されているのを見つける。 倫子が絶望から自分を救い出してくれたおかげで、納得して死を迎える気持ちになれたという直江のメッセージを、 涙ながらに聞いていた倫子は、自分のおなかに手をあててつぶやく。 「ここに、私たちの赤ちゃんがいます」。 季節はもう春。倫子は直江との思い出を胸に、再び力強く歩き出そうとしていた。 ![]() |