◆「白い影」 〜Story前編〜
| 1.「誰も愛さない医師」(1.14放送) |
| 看護婦の倫子(竹内結子)はある出来事がきっかけで勤めていた総合病院を辞め、行田(津川雅彦)の経営する病院に勤務することになった。そこには同僚の亜紀子、亜紀子が思いを寄せているらしい外科医の小橋(上川隆也)、そして同じく外科医の直江(中居正広)がいた。 優秀だが、製薬会社の小夜子や院長の娘・三樹子をはじめ、複数の女性とのうわさが絶えないという外科医の直江に倫子は興味を抱くが、彼とは顔を合わせることもなく、勤務初日の当直の夜を迎える。ケンカでけがをした男性が運ばれるという連絡が入る。患者は偶然にも倫子の幼なじみ、戸田次郎(吉沢悠)だった。だが、当直医の直江は行きつけの店で酒を飲んでいたことを知る。 しかし直江は、病院に戻るや、興奮して騒ぎたてる戸田に落ち着き払って対応し、見事なメスさばきで治療してみせた。倫子は直江の医師としての腕に驚きつつも、直江の勤務態度や、戸田に対してとった行動に反感を覚えざるを得なかった。 それが直江と倫子の出会いだった。 |
| 2.「医者がつく嘘」(1.21放送) |
| 直江は倫子に、末期がんに侵された石倉(いかりや長介)の手術を手伝うよう指示する。手術を受けたことで生きる希望が持てるならと、直江は石倉には胃かいようと偽って手術を行おうとしていた。それを知った小橋は直江のやり方に「患者をだますのは医者の傲慢だ」と激しく反対する。うそをつかれるのが嫌いな倫子も直江に反対する。 そんな中、入院患者の財布がなくなる事件が起き、倫子の幼なじみの次郎が疑われる。「自分はやっていない」と必死に訴える戸田の言葉を、嘘が嫌いな倫子は素直に聞くことができなかった。 石倉の手術の是非を思い悩む倫子だったが、離婚のいきさつで倫子に嘘をついていたという母・清美の告白を聞き、「すべての嘘が不幸とは限らない」という直江の意見を受け入れる気持ちが生まれてくる。 とうとう手術が行われ、倫子は今後石倉のために嘘をつき通す決意を固める。手術後の朝。タンポポが咲くのが待ち遠しいという石倉のために、冬の川辺で懸命にタンポポを探す倫子の姿があった…。 偶然その川辺に直江も現れたのだった。 |
| 3.「特別個室の秘密」(1.28放送) |
| 深夜、急患で大物女優の繭子(吉本多香美)が極秘で病院に運ばれて来た。交際相手に腹部を刺され、マネージャーの大庭は、名指しで直江に治療を依頼し、入院の事実を極秘にしてほしいと告げる。いきさつを知った行田は、マスコミ対策に不安を感じて繭子の入院に難色を示すが、三樹子に「この秘密を守り切れば、病院の評判は上がる」と言われ、入院を認める。 繭子は治療した直江から五日間の安静を言い渡されるが、「五日も休んでいては自分の女優人生が終わる」「明後日の映画の完成パーティーに出なければ女優生命が終わってしまう」と言って聞く耳を持たない。直江から繭子の担当を命じられた倫子もそんな彼女に事あるごとにナースコールで呼びつけられ振り回され続ける。 そんな中、繭子の入院で特別室を出された次郎は大部屋に移されるが、入院費の支払いができず問題となるが、小橋が入院費を一部貸し、退院後の就職にも力になると言う。それを聞いた次郎は、小橋に恩返しをすると誓うのだった。繭子の苦悩に接して無力感に襲われた倫子は、偶然川原で会った直江に涙を見せる。その時携帯電話が鳴り、取ろうとした瞬間、疲労がたたって倫子は倒れてしまう。電話は、繭子が病院から姿を消したことを知らせるものだった。 |
| 4.「主治医のミス」(2.4放送) |
| 土手で倒れた倫子を、直江は自分の部屋で休ませると、繭子が病院を抜け出したことは告げずにそっと病院に戻った。目覚めた倫子は、直江の家のチャイムを鳴らす三樹子の姿をドアごしに見てしまい、二人の関係に気づいて驚く。そして、亜紀子から繭子の件で連絡があったことを知り、慌てて病院へ戻る。 無理をして病院を抜け出した繭子は、パーティー会場で倒れ再び病院に運ばれてきていた。知らせを受けた直江は、もめ事を恐れて入院を渋る行田を説得し、繭子の手術に取り掛かる。幸い一命は取り留めたが、マスコミの目前で倒れたため繭子の入院は隠しようがない。直江は「嘘は医者の信用にかかわる」と会見に反対する小橋の意見にも耳を貸さず、繭子の病状について嘘の記者会見を行う。 そんな二人のやりとりを、次郎が密かに聞いていた。結局直江は嘘で会見を切り抜けるが、次郎が記者に情報を流したため、真相が明るみに出てしまう。 小橋の怒りにふれて自分のしたことを悔いた次郎は、屋上から飛び降りようとするが、そんな次郎を直江がひきずりおろし、「人間は簡単に死ねるものじゃない」と殴る。これをきっかけに次郎は立ち直るが、患者を殴ったことで直江は行田から謹慎を言い渡される。 謹慎中に直江のマンションを訪れた倫子はそこで独りで酒に酔いつぶれている直江の姿を見て「これじゃいつもの先生と全然違うじゃないですか」と落胆させられた上、直江から「君は僕の何がわかるのか」「帰れ」と冷たくあしらわれる。一度はマンションを跡にした倫子だったが、気になり戻ると、そこで直江の中にある暗い影を悟る。直江の涙に隠された 真実とは…。 |
| 5.「禁じられた薬」(2.11放送) |
| 直江の謹慎中、直江が戻るのを待ちわびていた石倉だったが、次第に衰弱していくのがはっきりわかる。それを見た直江と倫子、小橋は石倉の治療法を思案する。だが、彼の支払い能力や保険の適用額を考えると、これまでの薬を投与し続けることは不可能だった。謹慎が明け、病院に戻った直江は、なんとか引き続きこの薬を石倉に投与できないかと考える。 一方、小橋は行田から、娘の三樹子との結婚を考えてほしいと言われて戸惑う。三樹子は直江の気持ちを確かめようとするが、自分と会おうとしない直江のそばに倫子の影を感じて嫉妬していた。そこで三樹子は小橋に対し、自分との交際を前向きに考えてほしいと言う。 倫子もまた、直江が時折見せる苦しそうな様子が気になり、直江が何か秘密を持っているのではと心配しはじめていた。 そんな中、石倉の衰弱がさらに進み、薬の投与がどうしても必要と考えた直江は小橋に、薬を請求するため小橋の患者の名前を貸してほしいと頼む。不正行為にあたるため、最初は否定的だった小橋だが、直江の熱心な頼みを最終的に受け入れる。 薬が投与され石倉の体調が持ち直した後、倫子は直江への気持ちを抑えきれなくなり、直江の部屋を訪れて「好きだからそばにいたい」と告げるが、そんな倫子を直江は突き放す。 |